私が、シャトー・カノン・ラ・ガフリエール Chateau Canon La Gaffelière
というワインをはじめて知ったのは、大阪で生産者を招いての試飲会のときでした。
私は、そのとき、そういった企画にはじめて参加したのです。で、失礼ながら、このワインを知りませんでした。
大阪のブルディガラで、着席で行われたのですが、ひとりで参加したので、右も左もわからず、たまたま同席した方とすこし話をしたところに、このワインの生産者である、ノイペル伯爵が、テーブルにやってきて、にこやかに話はじめたのです。
この方です。
ノイペルグ伯爵は、ハプスブルグ家の貴族で、もともとはオーストリア人です。あとで知ったことですが、お兄さんは、ドイツでワインをつくっているそうです。【WINAXで聞きました】
このときの試飲会は、がフリエールのほか、モンドっトも出ました。生産者は5人来ていて、ポンテカネ、ブラネールデュクリュ、ガザン、スミスオーラフィットの各社です。そのとき、ポンテカネのテスロンさんとも知り合ったわけです。
このときいただいたワインで、もっとも美味しかったのが、ガフリエールでした。で、あとで買おうかと思って、エノテカの店に行ったのですが、出ていた1985年はなく、1989と1990がありました。で、ノイペルク伯爵に直接聞いてみたところ、1990の方が自分の好みだ、ということで、これを購入しました。実は、まだ飲んでいません。
このとき以来、いろんな試飲会で、ノイペルク伯爵にお会いするのですが、いろんな方を紹介してくれます。たとえば、オーバイイのサンダース女史でした。
で、2007年にボルドーに行ったとき、こちらもヴィジットの予約を試みたのですが、ダメでした。それから数ヶ月たって、また日本でノイペルク伯爵に会う機会があり、そのことを話すと、「収穫時期だからね、忙しいよ。でもね。どうして直接私にメールくれなかったの?そうしたら、できたのに」と言われてしましました。また機会があれば、そうすることにしましょう。
しかし、ノイペルクさんは、貴族さまですが、とても気さくな方です。生産者がたくさん集まるところでは、その人柄もあって、非常に人気があります。
ワインは、ラ・モンドットのようなシンデレラワインのほか、ボルドーのいろいろなアペラシオンで、ほかに国でも、ブルガリアにとてもいいワイナリーがあります。
いろいろいただく機会もあります。
これは、ボルドーディナーでのもの。ホテルオークラです。2008年11月でした。
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール Chateau Canon La Gaffelière
1985年父親の後を継いだネイベルグ伯爵は、ステンレスから木樽への回帰、樽でのアロマティック発酵、澱引きをせず長期熟成、濾過なしの瓶詰めなど、絶え間ない改革を行い、リッチで、濃厚、キメ細やかで調和のとれたワインを造り出した。
近年、その絶頂期にあると評価され、<プルミエ・グラン・クリュ>入りを2012年果たす。
<品種>メルロ55%、フラン40%、ソーヴィニヨン5%
<生産量>65,000本
<セカンド・ラベル> Cote Mignon la Gaffeliere
今やサン・テミリオンのスター的存在、
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール!
1976年ヴィンテージが数量限定入荷!!
サン・テミリオン格付け 第一特別級B
ワイン評論家のみならず、世界中のワイン愛好家、現地の関係者からも高く評価されており、
2012年の格付け改定で第一特別級Bへ見事昇格を遂げた
サン・テミリオンの注目シャトー、それがシャトー・カノン・ラ・ガフリエールです。
現オーナーのステファン・フォン・ナイペルグ氏の惜しみない努力により、
品質の高いワインを造り続け、今ではサン・テミリオンのスター的な存在にまでなりました。
畑は丘の麓の平坦な場所にあり、砂を多く含む粘土質の土壌からは
“軽いワインしか作れない”と揶揄されることもありますが、
それが間違っていることをワインの味できっちりと証明してくれています。
「良いワインは良いブドウから」という考えのもと、平均樹齢45年という樹に実ったブドウは、
最大限まで熟させるために遅めに収穫し、畑に細心の注意を払いながら
厳しい収穫制限の下でブドウを栽培しています。
熟成に使う樽は80?100%が新樽、樽とタンクにワインを適宜入れ換え16?24ヶ月行います。
そして、コラージュ(清澄)も濾過も行わずに瓶詰めされます。
エレガントで香り高いアロマに定評があるカノン・ラ・ガフリエールは、
モダンなスタイルのワインよりやや軽めで口当たりが良いのが特徴。
飲んでいても疲れることがなく、飲み手を優しい気分にさせてくれます。
1976年のフランス・ボルドー地方では、収穫日が偉大な年の1945年以来の早い時期となり、
収穫量も多く恵まれたヴィンテージになりました。
収穫時期に小雨の日が多かったため、
濃厚で肉付きの良いワインからエレガントなワインまで揃った良年です。
レンガ色がかったガーネット色。
ドライフルーツやドライフラワーのような香り、腐葉土やトリュフ、ピーマン、
鉄、コーヒーなどの熟成によるニュアンスもあります。
湿った土やキノコの香りとドライフルーツのような味わいの中に、
タンニンが溶け合った複雑な味わい。